ちょっと映像音楽考

先日、冬木透先生のご講義を

聴く機会がありました。

60年にわたり日本の「映像音楽」を担っていらした作曲家で、

『ウルトラセブン』を筆頭に

円谷プロダクション作品を数多く

担当されています。

先生のお仕事と作品に関する

「音楽と音響の間に」…という

テーマに沿ったご講義で、

楽しく有意義な時間でした♬

 

「映像音楽」と言っても、

現代では日常に溢れ、

当たり前に在りすぎて、

意識する事すらありませんよね。

むしろ、無音の映像があったら

不気味に思うくらい。

 

今は誰でも簡単に映像に

音楽を付け、音響効果を

作成できてしまうツールが

たくさんある時代。

映像音楽の60年前…といえば

テレビが一般に普及を始めた頃

でしょうか。

その当時の録音・編集技術のご苦労に思いを馳せます。

ここに至るまでの長く険しい(?)

映像音楽史(と、西洋音楽史)

~ミュージックセリエル、

コンクレート、

シュトックハウゼン、

電子音楽、そしてケージ…

圧倒されます。

 

映像音楽を通して、

すべての音楽に於いて

「音に思いをのせる事」の

大切さと難しさを

改めて感じました。